MAJOR POP REVIEWS
Reviews of British Pop & Rock Artists.
メジャー・ポップ・アルバム・レヴュー

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★ブリティッシュ・ロックの王道です★
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ANGEL
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ANGEL/ANGEL (ph: JP)
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★75年ワシントンで結成。Kiss在籍のカサブランカ・レーベルより"東海岸の悪魔・Kissの対抗馬"的なイメージで売り出されたため、バンドはグラム・ロックを思わせる派手な(妖しい?)真っ白いコスチュームを着用。そんな奇抜なヴィジュアルに日本のアイドル好きなファンが黙っているはずはなく、ハード・ロック界のアイドル的な人気を獲得したバンドだった。しかしメンバーの演奏の技量は確かで、プロデュースを担当したビッグ・ジム・サリヴァン、エンジニアのピーター・グラントといった英国人の協力もあり、ツェッペリンやユーライア・ヒープを思わせるブリティッシュ・ハード系の音を出すのに成功している。また中心人物グレッグ・ジェフリアのドラマティックなソングライティング、そして自在に奏でるキーボード類やシンセがバンドの個性を印象付けている(キース・エマーソンに影響を受けたと自ら公言)。ファーストらしい青さも情熱に映る1枚。(七院知好)
1975
Casablanca
CBC 4007
ANGEL/HELLUVA BAND (ph: JP)
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★・・・このスフィンクスみたいなバンド・ロゴ、結構インパクトありますなー。夢に出てきそう(笑)。さてファーストに間髪入れず出されたセカンド。のっけ2曲でジェフリアの壮大なキーボード炸裂の楽曲が飛び出し、「そっちで行くのか?」と思いきや幾分ポップでキャッチーな「Anyway You Want」や「Chicken Soup」、ギター主体の「Dr. Ice」などのトラックも収録。イマイチ焦点を絞りきれていない感もあるが、悩み抜きで演奏している分他の様式美的なHR系グループより楽しめるところが魅力か。ジャーニーなどとの共通点も多い。アイドル・バンドにありがちなバラードに"逃げる"という安易さは無く、スローも展開をつけるなどきちんと勝負しているのも好感が持てる。ハイトーンな歌声が耳につく人もいるとは思うのだが、ヴォーカルのフランク・ドミニオはハンブル・パイ=スティーヴ・マリオットの熱烈なファンだったらしいので許してあげて下さい(笑)。(七院知好)
1976
Casablanca
CBC 4010
ANGEL/ON EARTH AS IT IS IN HEAVEN (ph: JP)
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★3枚目(邦題『舞踏への誘い』)は前作までの制作布陣を一新、名エンジニアのエディ・クレイマーがプロデュースを担当。ハリウッドのお城(アメリカに城なんてあったのか?)で録音された臨場感のあるHR系の王道的なサウンドが聴ける。特に前作までライン録り的な音だったギターとドラムスの表現力が大幅にアップ(流石クレイマー!)、ジェフリアのキーボードも浮く事無くバランスの良い形で収められるなどポップで分かり易い部分が増え、丁寧に重ねられたギター・サウンドが楽曲を魅力あるものにしている。特にB面トップの「White Lightning」のファンキー風味のリフ感覚はゼップやエアロスミスと比べても引けを取らない堂々としたものだ(楽曲自体はバンド結成前にメンバーが作っていたものらしいが)。しかしあと1〜2年早ければ・・・という思いは残る。あ、ジェフリアのファンの方は最後の曲を。欲求不満を炸裂させたかのような曲が聴けます。(七院知好)
1977
Casablanca
7043 (USA)
ANGEL/WHITE HOT (ph: JP)
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★来日は果たしたもののプレスの評判も芳しくなく、おまけにトラブルもあり、ついでにベーシストの脱退と周辺が騒々しかったおかげで日本の人気を落としてしまった彼らだが、逆に作品の充実と比例して本国では人気が高まっていったらしい。そんな時期に発表された4枚目は、このバンドの最も売れたアルバムとなった。プロデューサーを再度交代、前作よりもギターの使用が控えめになりジェフリアの存在感が再び戻ってきたが、楽曲やアレンジには70年代型ロックンロールの典型を感じさせる部分が多くなった。A-2のラスカルズのカヴァーがシングル・ヒットを記録。個人的にはB-2のバイカーが喜びそうなツッコミ具合満点のナンバー「Got Love If You Want It(同名のブルースの曲もあるがオリジナル)」なども嬉しい。この後アルバム2枚を残してエンジェルは81年解散。グレッグ・ジェフリアは80年代に自身のバンド「ジェフリア」で成功を収めている。(七院知好)
1978
Casablanca
7085 (USA)

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